慶州 南山 仏谷 磨崖如来坐像(부처골 감실부처님)
住所:慶州市 仁旺洞 山 56(경주시 인왕동 산 56)
文化財指定:宝物 第198号
慶州·南山の北東、塔谷村から約740m離れた仁旺里の尾根、メンダリゴゲ(峠)から南川(蚊川)へと流れる渓谷を「仏陀谷(부처골)、または仏谷(불곡)」といいます。
慶州の人々は、この渓谷の中腹に”おばあさん仏”があることから”仏陀谷”と呼ばれるようになったといいます。
テレビバラエティ番組、KBSの「ハッピーサンデー 1泊2日」の慶州踏査編で、イ·スンギが訪れた場所で、仏陀谷の入口から山道に沿って約400m、生い茂った竹林を経てデッキ階段の中ほどで右に入ると、"おばあさん仏"が慈悲深そうな姿で訪問客を迎えます。
仏谷 磨崖如来坐像は、その姿が端麗で慈しみ深いおばあさんに似ていることから「おばあさん仏・할매부처님」、岩を削って龕室の中に仏様を刻んだことから「龕室仏・감실부처님」と呼ばれます。
布団をかぶったようで、端正に襟をただして衆生を包み込むように、にこにこ笑い、穏やかで慈悲深い姿は、多くの訪問客を魅了します。
新羅時代初の女王、善徳女王をモデルにしたという説話が伝えられています。
昔、ある日本人の学生は、このお釈迦様のところを月夜に訪ねて来てあまりにも感激し、その前にテントを張り、寝て行ったそうです。
南山 仏谷 磨崖如来坐像・남산 불곡 마애여래좌상
自然岩石を深さ1mに削り龕室を作り、その中に磨崖如来坐像を刻みます。仏の頭は浮彫で、被った頭巾は耳の部分まで覆われています。
顔は丸く、目は厚くてほりの深い口元からは、慈悲深い笑顔が広がっています。全体的に姿勢が美しくて女性らしく見えます。
袈裟は両肩にわたる通肩とし、垂直に長く垂れ下がって台座まで覆っています。手は服の中にあり、表現されておらず、服の裾が波模様のように柔らかく彫刻され、全体が美しく調和していることが分かります。
新羅人は俗世の生活の中で、この地に釈迦の世界を具現しようとしました。
新羅人たちは、岩にお釈迦様を刻んだのではなく、岩の中からお釈迦様を探し出したのです。
南山 長倉谷 石造弥勒三尊仏、背洞三尊仏とともに、新羅では非常に早い、7世紀初めに作られた、新羅最古の仏像です。
[旅 Tip]
慶州·南山の東側にある山麓の谷、仏谷から塔谷と弥勒谷は、近くに位置しています。ここの3つの谷にある石仏像を一度に歩いてみることができます。静かで美しい田舎町の風景と、弥勒谷~塔谷~仏谷の石仏像を鑑賞しながら、南山の魅力を満喫できます。
慶州市内エリアの半月城、または国立慶州博物館から仏谷までは歩いて行けます。南方面に南川に沿って30分ほどで着けます。
弥勒谷~塔谷~仏谷の周辺には、レストランとコンビニエンスストアがありません。飲食が必要な場合は、早めに用意しておくと便利です。
ハイキング服装、履き慣れた平たい靴、リュック、帽子、雨具、手袋、お弁当と飲料水、ガイドマップを用意すれば、もっと安全に楽しめます。
[公共交通]
※市内バス:11番(運行間隔:20分)
※慶州市外バス停(高速バス停)から花郎教育院行きの市内バスに乗って(約30分所要) →菩提寺入口バス停下車 →仏谷入口(1.6km) →磨崖如来坐像まで徒歩移動(0.4km)。
※帰りは菩提寺入口バス停から慶州市外バスターミナル行きの市内バスにお乗りください。※タクシー料金は8,000~10,000ウォンほど。
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